高校は一人でいるタイプ　専門学校では積極的に友達と協力！

医療職に興味がなくても「歯科衛生士に魅力を感じた」

早速ですが、歯科衛生士を目指そうと思ったきっかけはなんでしょうか。

谷さん私は将来何になりたいとか全然なくて、考えたこともなかったんです。高校の担任の先生からはなぜか歯科技工士を勧められました。私の性格的に友達とつるむタイプでもなかったので、個々で黙々とできる仕事が向いていると考えてくれたんだと思います。

母親が医療事務の仕事をしていたこともあって、医療系をわりと強く勧められました。医療系を中心にネットで調べていく中で、女性が多く働いている歯科衛生士を知りました。そこから歯科衛生士学校のオープンキャンパスに行って、いろいろ情報を聞いた上で魅力を感じて入学することにしました。最終的に決めたのは高校3年生の夏ごろで、進路としてはわりとギリギリだったと思います。

先生から個々で黙々とやる仕事を勧められたのは、学校であまり団体行動を好まないタイプだったのでしょうか。

谷さんそうですね、ぼっちみたいな感じでした(笑)。私自身は心地よくて、団体行動をあまりしない感じでした。遊ぶとしても学校終わりに少人数でたまにって感じだったので、そういうのを踏まえて言われたんだと思います。学校は大学進学より資格を目指す生徒がわりと多い学校でしたね。

将来の進路として、歯科衛生士のどこに魅力を感じたんですか。

谷さん一つは女性が働きやすいことです。夜勤がなかったり、一度仕事を離れてしまっても復帰しやすいと思いました。あと、オープンキャンパスでコンビニより数が多いと聞いて、それがすごく印象に残っています。転勤や転職となっても働ける場所がみつかるのは魅力でした。歯科衛生士は国家資格でもあるので、持っていて一生の強みになるので目指すことにしました。

オープンキャンパスは何校くらい行きましたか。

谷さん大学のオープンキャンパスも1度行ったので、それも合わせると4校ぐらいです。夏休み期間に一気に回って、AO入試に申し込んだので、短期間で進めました。大学は特別に目指すものがなかったので、学校も学部も選べなくて（笑）。オープンキャンパスに行ってもすぐに違うなって感じて、入学しても何をするか迷うのがわかったので、明確にやることが絞れて手に職をつけられる専門学校にしようと固まりました。

もともと医療職に興味はあったのでしょうか。

谷さんそれが医療職への興味は特別なくて（笑）。母親の影響はあると思いますが、まさか自分が医療職を目指して学校に通うと思っていなかったです。

なので、歯科衛生士の仕事もほぼ知らなくて、オープンキャンパスに行って具体的なことを多く知りました。

高校とは違い専門学校は積極的に友達と協力！

この学校を選んだ理由はなんですか。

谷さんこの学校が最後の見学だったんですが、学校内がきれいで先生もすごく親身になっていろいろ話を聞いてくれたので決めました。

対応は思ったより学校によって違いました。どの学校もすごく親切にしてくれますが、この学校はマンツーマンで話す機会もたくさんあって、わからないことも聞きやすかったです。

入学時は期待と不安のどっちが大きかったですか。

谷さん期待の方が大きかったですね。どんな感じでどんな学生がいるんだろうってワクワク感の方が勝っていました。あんまり不安はなかったかもしれないです。

専門的なことも学びますが、勉強は不安ではなかったですか。

谷さんあ、勉強はすごく苦手です(笑)。入学当初は解剖学とか本当に難しくって、大丈夫かなって思いました。それでも週一回の補習授業があったり、わからないところも気軽に聞けて理解が深められるので、今はわりと安心しています。周りも1からスタートなので大きな差はないですし、お互い教えあったりして助け合っています。

高校までは団体行動しないタイプと言っていましたが、歯科医院はチームで連携して動く部分もありますが、それは平気なんでしょうか。

谷さん仕事であれば問題ないですね。いまも普通にファミレスでアルバイトもしていますし。協力しないと成り立たないので、そこは大丈夫だと思います。

専門学校でも友達と協力したり助け合ったりする機会は以前よりも増えましたか。

谷さんそうですね、同じ目標があるので自然とそうなっていますね。会話が苦手ってわけではなく、そこまで必要性を感じなかったんだと思います。いまは目標があるので積極的になりますし、その中で仲良くなっていくことはあります。いろいろ話せる友達もいて、学校終わりに高円寺で遊んだりしています。

そう考えると、歯科衛生士目指してすごくよかったと思っています。この学校を選んだことも合っていたと感じますし、授業も新しい知識がどんどん増えていくのは嬉しいです。

ドラマの医療用語もわかって楽しい！

では、プライベートも充実している感じですね。

谷さんメリハリをつけるように学校の勉強に集中する日と完全にオフの日をわけて過ごしています。あと、アルバイトを週3～4日ぐらいしていて、平日も土日もあります。

高校のときはテスト前以外で勉強を全くしていなくって(笑)。だからあんまり勉強は得意じゃないんですよ。いまはやらないと追いつけないのがわかってから、なるべく見直すようにしています。

オフの日は何をしていますか。

谷さんドラマが好きでよく観ています。最近は医療系のドラマを見たときに、専門用語とかわかることが多くなって楽しく感じます。習ったばっかりの単語が、ドラマのセリフで出てくると、「この用語習った！」って繋がるので「やった！」って気持ちに勝手になっています（笑）。

まだ1年生ですが、歯科の中でも興味のある分野やジャンルはありますか。

谷さんいまはホワイトニングなどの審美歯科分野に興味があって、勉強したいと思っています。これまで歯科医院イコール歯を治す場所というイメージしかなかったですが、専門学校に入って、予防のほかにも見た目の美しさに特化した分野があることを知って、自分もやってみたいし、仕組みもすごく気になりますね。

なりたい歯科衛生士のイメージなどはありますか。

谷さんバリバリ仕事ができる歯科衛生士さんになりたいです。それしか本当に思いつかなくて。とにかく経験を積んで役に立てるようになりたいです。まだ1年生なので、いまは勉強や実習を頑張って、とにかく知識と技術を身につけていかないとって気持ちです。

勉強が苦手とおっしゃっていますが、辞めたいと思うことはありますか。

谷さん辞めたいはないですね。「やれるようにならなきゃ」という気持ちが大きいです。やっぱり親が背中を押してくれたのがきっかけでもあるので期待に応えたいし、せっかく専門学校に入ったので、やらないとダメだって思いが強いです。国家資格ですし、取って損はないので、「ここでやらないとまずい」って気持ちですかね。

勉強は大変だけど、歯科衛生士は勧めたい！

勉強以外に苦手なことはありますか。

谷さんなんだろう。料理も苦手で悩みですね。そもそも何かを作ることがそんなに好きじゃなくて、学校の美術や図工の時間も楽しいと思ったことがないですね。頭の中で想像するのは好きなんですけど、何かを創作するのが本当にできないです。目に見えるものを作ることは、ずっと好きじゃなかったです。

あと、迷うのが本当に嫌いです。迷っている時間さえも無駄に感じて。「こんなことで何迷ってるんだろう。自分が嫌だわ。」と最近特に思います。親からは昔からのんびりって言われていて、だからこそ先のことを把握しておきたいのかもしれません。時間も決めないといつの間にか過ぎたりするので不安なんでしょうね。

自分一人で決められない部分があるので、ゴールや目標があるのはすごくいいです。「歯科衛生士」も親や担任の助言があって決められたので、そこは本当に感謝していますね。自分で納得できたことは夢中でできると思います。

歯科衛生士になったらやりたいことや憧れなどはありますか？

谷さん憧れはたくさんあります(笑)。コスメやブランドで1個も高いものを持っていないので、1つドーンと買ってみたいです。歯科衛生士は初任給が高いのも魅力の一つなので、できたらいいなと。あと親にも何か買ってあげたいですね。

一人暮らしも少し興味はありますが、実家に近い場所じゃないと嫌ですね。まずは料理ができるようになってからしようと思っています(笑)。

学校の入学前と入学後で歯科衛生士のイメージに変化はありますか。

谷さん勉強がこんなに大変だと思っていなくて、認識が甘かったですね。人の健康に携わる医療系国家資格の勉強の大変さを痛感しました（笑）。私と同じく学習サポートを受けている学生も多いので、みんなにとっても勉強は難しいんだなと思いましたね。

同じように進路に迷っている人がいたら、歯科衛生士を勧めたいですか。

谷さんはい、それは思います。勉強面も技術の習得もすごく大変ではあるんですけど、持っていて一生損のない資格だと思うので、「ぜひ」って言いたいです。

引っ越しや転勤しても就職先は見つけ易いし、最近は福利厚生も充実しているそうなので、おすすめできますね。

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