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大変な時期を乗り越えられたのは「友達との支え合い」

日本医歯薬専門学校3年生柴田(しばた)さん
大変な時期を乗り越えられたのは「友達との支え合い」

初任給が高いのは歯科衛生士の魅力の一つ!

数ある仕事の中から、歯科衛生士になろうと思ったきっかけはなんですか。

柴田さん高校で進路を決める時期になって、手に職を持って人の役に立ちたいという想いがあり、さまざまある候補の中で歯科衛生士になろうと決めました。

歯科衛生士を検討しきっかけは何ですか。

柴田さん最初は頭になかったのですが、母が手に職はあった方がいいって考えで、その中で「歯科衛生士はどう?」って感じで勧められました。そこから調べていくうちに、自分もお世話になったことを思い出して興味を持ちました。

お世話になっていた時期があるんですね。

柴田さん小学生から高校生まで歯の矯正をずっとしていて、痛かったり、治療の音が怖かったりしたんですが、歯科衛生士の方が優しくしてくださって、それで安心して通うことができていました。

幼かったこともあって、歯科医師の方は少し怖いイメージがあり、歯科衛生士さんの笑顔に癒されたので、自分もそういう患者さんのサポートをしたいと思いました。

歯科衛生士を調べた中で、どこに魅力に感じましたか。

柴田さん最初はお給料ですね。初任給が高いのを知って、それはいいなと(笑)。あと、国家試験の合格率が高いことや、就職先が多いところも理由大きかったです。

また、結婚や出産などのライフステージに合わせて一回職場を離れても復帰しやすいのも魅力でした。

「勉強は本当に大変」 乗り越えられたのは友達の存在!

学校はどうやって選びましたか。

柴田さんオープンキャンパスに3カ所行った中で、この学校は授業時間が短くて14時半に終わるのが魅力でした。あと、先生と学生の距離が近いことを学生スタッフの方に教えてもらって、楽しく過ごせそうだなと思えました。

入学時は期待と不安のどちらが大きかったですか。

柴田さん期待ですね。わりとワクワクしていました。新しい友達もそうですし、歯科衛生士の仕事がどういうものか詳しくわかるので、不安ではなかったです。

実際に勉強が始まってどうでしたか。

柴田さん1年生のときは覚えることが本当に多くて大変でしたね。いまも大変ですが、あまり理解できていない中で進むので、特に苦労しました。勉強が思った以上に大変すぎて、くじけそうになることもありました。

それでも頑張れたのはなぜですか。

柴田さんやっぱり同じ目標の友達がいて支え合えたからですね。学校自体は楽しかったので。相互実習が始まると、教科書で学んでいただけだったことが実際にできるので楽しかったです。お互いに歯石を取りあったりして、実践は身になるし、やりがいを感じられました。

実習以外に楽しい授業などはありましたか。

柴田さん解剖学が思った以上に楽しかったです。もともと好きな医療系ドラマの影響で、解剖や構造に興味があったので面白かったです。覚えることが多い教科でもあるので、周りの友達はわりと苦手そうでしたね。

臨床実習の時にインプラントのオペの様子を観ましたが、手術シーンを間近で見れることが新鮮で非常に興味深く学ばせていただきました。

いま3年生で国家試験が近づいていますが、プレッシャーや緊張感はありますか。

柴田さんありますよ。これまでは授業に集中して、そこで吸収してテストに臨む感じで、テスト前に勉強をあまりやってこなかったんです。それがいまは毎日何時間も勉強しないと「大丈夫かな?」って不安になりますね。それが結構ストレスです。

授業も全部国試対策になっていって、クラスメイト全員が危機感を持っています。友達と会えて雰囲気などを共有できると少しは安心します。

一番大切なのは「コミュニケーションと笑顔」

プライベートの様子(本人提供)
プライベートの様子(本人提供)

勉強とプライベートの両立はできていましたか。

柴田さんまあまあですね。私はなるべく授業中に覚えようとしていたので、家に帰ってから勉強はあまりしていませんでした。学校終わってからは、友達と遊ぶかアルバイトをしていましたね。

アルバイトはコーヒーチェーン店で働いていました。いまは臨床実習や試験対策もあって控えていますが、アルバイト先でバリスタ認定試験を取るのが大変で追い込まれていた時期もありました。なので両立というか、アルバイトが一番つらかった印象です(笑)。友達とは新宿でお買い物したり、ご飯食べたり、映画観たりしていました。

勉強してきた中で、興味を持った分野などはありますか。

柴田さんやっぱり自分が長くやっていた矯正ですね。審美も幅広く興味はありますが、一番は矯正ですね。就職先も矯正に力を入れている歯科医院を希望しています。マウスピース矯正などをメインにやっているところで、就職したら自分もまたやりたいと思っています。

いま3年生ですが、どういう歯科衛生士になりたいですか。

柴田さん歯科や口腔は予防などを通して、一人の患者さんと生涯に渡って長く付き合える仕事なので、いい関係を築いて信頼される歯科衛生士になりたいです。患者さんも同じ歯科衛生士だと安心して通えるし、私自身のやりがいにもなるので、口腔を通して全身のサポートもしていきたいと思っています。

あと、これからはより予防が歯科衛生士のメイン業務になると感じていて。予防歯科分野で活躍したいです。

いまの段階で歯科衛生士として働くイメージはできていますか。

柴田さん実際に就職先の面接なども始めているので、より現実的になっています。ただ、すごく心配性でネガティブに考える部分もあるので、考えすぎないようにしています(笑)。

たまにあえて楽しいことを考えているのに、逆に落ち込むこともあって。「楽しいことがあるのに、なんで勉強しなきゃいけないんだろう」みたいな感じで(笑)。そういうときは、周りの子のInstagramのストーリーを見て、「みんな勉強してる」って刺激をもらって前向きになるようにしています。

歯科衛生士に必要なことは何だと思いますか。

柴田さん技術と知識はもちろん必要だと思いますが、コミュニケーションと笑顔が一番大切だと思います。いろんな歯科医院さんへ実習に行って、基本的ではあるんですけど、すごく大事だと思いました。

私がもともとあがり症で大勢を目の前にするとしゃべれなくなるタイプでしたが、バイトの接客や臨床実習を通して、コミュニケーション力は上がったと思います。

れから社会人になるうえで、自分に足りなくて、力をつけたいことはありますか。

柴田さん自分の気持ちを人に伝えるのが苦手で、「これでいいのかな?」ってうまくしゃべれなくなるのを直したいですね。話ながら頭の中で正解か間違いかが気になって、うまく伝えられなくなることがあるので、できるだけ改善できるよう頑張っています。

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2022.1.26 更新