歯科衛生士になるための情報マガジン めざせ!歯科衛生士

看護師・薬剤師より
歯科衛生士を選んだ理由!

アーバンふれあい歯科歯科衛生士歴3年室井(むろい)さん
看護師・薬剤師より歯科衛生士を選んだ理由

歯科衛生士3年目で「自分に向いてる」と思えた!

いろんな仕事がある中で、歯科衛生士を選んだ理由はなんですか?

室井さんもともと母親が看護師、父が消防士で医療にかかわる仕事だったので、自分もそういう仕事に就きたいと思っていました。医療系で考えた中で、一番身近に感じたのが歯科衛生士でした。私が歯の矯正をして痛くてつらいときに、優しく声をかけてくれたのが印象的で、こういう存在になりたいと興味を持ちました。なので、歯の矯正してなければ、なろうとは思わなかったでしょうね(笑)。
あとは資格ですね。結婚や出産など、生活スタイルが変化しやすい女性にとって、一生使える国家資格は大きな武器になるので。出産後に仕事復帰できたり、パートでも職場を見つけやすいところもいいなと思いました。母と同じ看護師も考えましたが、夜勤が大変そうですし、薬剤師も興味ありましたが6年間通うのは長いし金もかかるなと。

実際に歯科衛生士になって、1年目は大変でしたか?

室井さん最初はすごく大変でしたね。毎日覚えるだけでいっぱいいっぱいでした。患者さんとの接し方も慣れてないので、先輩の真似して「こういう感じで伝えてるんだ」って見ながらなんとかやっていました。
同期の子がいたので、相談したりしてなんとか頑張れましたね。1人だったらどうなっていたかわかりません(笑)。あと、別の歯科医院で働いている歯科学校時代の友達にもいろいろ相談できたので続けられたと思います。

3年経った今はだいぶ慣れましたか?

室井さんはい。今はもう慣れましたし、この仕事が自分に向いてるなとようやく思えるようになりました。患者さんの名前を見れば久しぶりの方でもわかりますし、言葉を選んで的確に伝えられるようにもなってきたと思います。とにかくコミュニケーション能力はすごくアップしたと思います。それもあって、患者さんと楽しくお話したり、信頼関係を築くことができているのがとても嬉しいです。
逆に、今の医院内で私が一番上の立場になっていて、下に教えることの難しさを感じています。教える相手の年齢が自分に近いこともあり、あまり強く言えないというか。自分が先輩に言われたことをかみ砕いて、後輩にわかりやすく伝えようとしていますが難しいですね。

患者さんと信頼関係を築けるのがとにかく楽しい!

就職する際にどうやって医院を決めましたか。

室井さん私は栃木出身でずっと実家にいたので、就職して親元を離れたいと思っていました。都内がよかったんですが、最初は東京が怖くて(笑)。それで東京にもすぐ行けるし、栃木にも電車1本で帰りやすい埼玉にしようと。
あとは、幅広い業務の経験が積める医院が希望でした。歯科予防に力を入れていて、インプラントや矯正なども経験できるところを探していたら、ここが見つかって。見学に来たら、先輩の衛生士さんがすごく明るくて優しい方だったので、この人たちと働きたいと思えて、ここに決めました。給与とかあまり気にせずに決めたんですけど、わりとよかったのでラッキーでした(笑)。

仕事に慣れてきた今、歯科衛生士の楽しさはどんなところですか?

室井さんコミュニケーション力が向上して、患者さんと信頼関係が築けるようになっているのはすごく楽しいですね。患者さんも最初は緊張しているし、治療に来ているので固い表情が多いんですが、いろいろ会話して心を開いてくれて、笑顔で帰ってくれると嬉しくなります。
あと、患者さんが指導やケアをしっかり継続してくれていると、信頼関係が築けていると感じますね。歯の予防は患者さん自身のセルフケアがどうしても必要で、一度治療してもキープできないとまた戻ってしまうんです。そのために、歯ブラシの指導などをするんですが、それを守ってくれて、久々に来たときにキレイに保っていると、すごく感激しますね。
仕事以外の魅力でいうと、まとまった休みが取りやすいのはいいですね。歯科医院によって違うと思いますが、お盆やGWは12連休ぐらいあって、長期休みが取れるのは嬉しいです。ほかで働く歯科衛生士の友達も週休3日だったり、17時ぐらいに終わる子もいます。夜勤もないですし、自分のペースで働きやすいのでいい仕事だと思いますね。

患者さんの家族を喜ばせた嬉しい出来事

仕事の中で一番印象に残っている出来事は何かありますか?

室井さん私が担当していたおばあちゃんの患者さんがいて、いろいろ話す中で、春生まれで桜が好きだって教えてくれたことがあって。
そしたらある日に「亡くなりました」ってご家族から連絡が来たんです。昔からお世話なっていることもあって、院長が挨拶に行くことになり、手土産の相談をされた時に、桜が好きだったことを伝えて、桜をモチーフにしたお菓子をお渡したんです。
そしたら、息子さんが「桜が好きなことまで知っているんですね!」ってすごく驚いて、ご家族が喜んでくれたんです。患者さんだけじゃなくて、その家族にも喜んでもらえたのは嬉しくて印象に残っていますね。

充実している感じが伝わりますが、仕事とプライベートの両立はできていますか。

室井さん結構できていると思います。休みの日は、家にいるより外に出る方が好きなので、友達とカフェに行ったり、走ったりしています。あと、友達と話すのが一番の気分転換なので、2~3時間ぐらい電話しちゃえば普通にリラックスできますね(笑)。
普段の日は、仕事から帰ってきてYouTubeとか見てます。最近は芸能人の配信も増えていて、私はずっと嵐が好きだったので二宮くんとかよく見ています。
コロナの前は、ジャニーズのライブに行くのがストレス発散で、親も好きなので遠征みたいな感じで旅行に行っていたんですが、コロナでライブ自体がないのでつらいです。今年はライブも再開し始めているので行けるといいです。

将来的には認定衛生士の資格を取りたい

歯科学校時代はどういった生徒でしたか?

室井さんわりと明るい性格なので友達はたくさんできたと思います。歯科衛生士になろうと決めたのが高校3年生の始めぐらいで、親に目指したいって相談したら、母親が栃木県立衛生福祉大学校を卒業していて、そこには歯科衛生士学科もあるのを教えてもらえて。
定員が30人ぐらいの狭き門なんですけど、入学金が1万円で年間の学費も20万円ぐらいですごく安くて。親孝行のためにも行きたいと思って頑張ったのを覚えています。学校は歯科衛生士学科が1クラスしかなくて、生徒も25人ほどだったのでみんな仲良かったですね。同じ目的を持って夢に向かっていく仲間だったので、楽しく3年間を送れました。都内で就職している仲のいい子とは、今でも東京で会っています。

これから先、やりたいことや目標などはありますか。

室井さん最近はインプラントの専門知識をつけたいと思っています。うちの医院にインプラントの専門医が来てくださっていて、治療がすごく早くて丁寧なんです。院長曰く日本でも5本の指に入るぐらいの名医らしくて、その仕事ぶりを間近で見ていてすごく興味を持ちました。
私がアシストする時もあるのですが、専門知識がない中でやっているので、ちゃんと理解できたら楽しいだろうなと。インプラントは学校でもほとんど学ばなかったので、ちゃんと深掘りして勉強して、将来的には認定衛生士の資格を取りたいと思っています。

歯科衛生士に興味を持つ人に何か伝えたいことはありますか。

室井さん専門的な仕事ではあるので、普通の大学生よりは勉強が大変かもしれないですが、頑張った分はその後に楽しい人生が送れると思います。一生使える国家資格が得られて、仕事にも困らないので、十分見返りはあるなと。初任給も高い方だと思うので、自立した女性になりたい人には向いていると思います。
人と話すのが得意とか、細かい作業が好きであれば、誰にでもできると思います。勉強はみんな知らないところから始まるので、難しく考えないで大丈夫だと思ってほしいですね。

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アーバンふれあい歯科
2021.8.31 更新