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コロナ禍でも歯科衛生士人気
一生使える国家資格!!

新東京歯科衛生士学校教員大原(おおはら)さん
コロナ禍でも歯科衛生士人気! 一生使える国家資格!

歯科衛生士に大事なのは、人と接することが好きなこと!

長年学生を見ている立場として、どんな人が歯科衛生士に向いていると思いますか。

大原氏人と接することが好きな人が一番いいと思いますね。幅広い年代の人を相手にする仕事なので、人と接するのが好きであることは特に大事だと思います。
コミュニケーション力も大切ですが、そこに関しては努力次第で成長できます。学校でもコミュニケーションの授業があり、どう接すると会話がうまくできるかを学んで、実際にロープレなどをしています。
高校を卒業したばかりの学生たちなので、幅広い年代の人との会話は得意ではないですが、ロープレや臨床実習を通して、大きく自信がついていく姿をたくさん見ています。

ほかに必要なことはありますか?

大原氏あとは、協調性も大事ですね。歯科医院だけでなく、病院などで働く場合もあるので、多職種の人とも理解しあいながら患者さんを支えていくので、協調性は必要だと思います。気配りや先を読む行動にもつながりますしね。
ほかには、責任感とか根気強さですね。患者さんの健康状態を良くしていくという責任感を持って向き合う仕事だと思います。患者さんは長期の治療だとモチベーションが落ちますので、一緒に付き合っていく根気強さも大事になりますね。

学校に入学するにはどういう形があるのでしょうか。

授業の様子(学校提供)
授業の様子(学校提供)

大原氏AO入試、一般入試、推薦入試の3つがあります。今までたくさん学生を見てきた思いとしては、オープンキャンパスに来校して、歯科衛生士の仕事について理解してもらうことが大切だと思っています。
入学後は、歯科衛生士の国家資格取得を目指します。手に職という思いで入学し、結果的に別の職業がいいとなると、お互いに無駄な時間を過ごすことになる。そのため、実際に体験していただいて、楽しいと感じてもらった上で選んでもらいたいです。
今はコロナ禍のため、オンラインのオープンキャンパスもあります。また、通常の来校型のオープンキャンパスも感染対策を万全にして開催しています。

コロナ禍ですが、学校の入学状況はどうでしょうか。

大原氏新型コロナウイルスの影響で、資格を取得し安定した職業を目指したいという方が増えたなという印象です。そのため、例年より早く募集を締め切る形になりました。
傾向の違いでいうと、昼間部に入学するためにお子様を保育園に預けて勉強に来る方も増えていますね。

学生は学ぶことが幅広いですが、授業についていけるんでしょうか?

大原氏専門用語が多いため、授業内容は難しく感じるかもしれません。大切な箇所は繰り返し伝えていきますので、最初わからなくても焦る必要はないです(笑)。少しずつ理解していくことが大切ですね。
実際に仕事を始めてから勉強の必要さがわかることも多いので、少しずつ理解していくことが必要です。特に解剖学や生理学は苦手な学生が多いですね。実習に関しては、練習した分だけ上達するのでみんな生き生きしています。
学校としては、国家試験で全体の6割以上を取得し合格してもらうことが大切なので、苦手な科目があったとしても、点数を伸ばせるように最後まで一緒に頑張っていきます。

3つの側面から学生をフォロー

教員として学生をどうフォローしていますか?。

大原氏学生の気持ちに寄り添い、自立できるようにサポートしていくのが教員の仕事です。
学生の背景もさまざまで、揺れやすい年頃でもありますのでフォローが大切だと思います。
勉強面でいうと、授業を受けているだけでは、国家試験の合格にはたどり着けないので、勉強の取り組み方に気を遣っています。一人ひとりの学生に対して、どういった覚え方が向いているのかをテストを行いその結果から、写真が覚えやすいのか、動画が理解しやすいのかなど、学生に合わせて行っています。国家試験対策では、個別に補講を行うこともありますね。
あと、健康面のフォローもしています。朝食を食べない学生が多いため、頭の回転に影響します。3年生は、臨床実習や国家試験対策がありますので、栄養学の先生からも講義をしていただき、朝食をとる大切さを伝えてもらっています。実際に朝食の習慣をつけたことで、集中力が増したり、頭の回転が良くなったと感じています。
もう一つは、メンタル的なフォローですね。学生にとって1年は長く感じ、モチベーションを維持するのが大変なんです。できるだけ話を聞いて、学生の気持ちやモチベーションを前向きにするようにしています。

学生時代に「これだけはやってほしいこと」はありますか。

授業の様子(学校提供)
授業の様子(学校提供)

大原氏横のつながりをたくさん持ってもらいたいです。自分の仕事の悩みを相談できたり、刺激しあえる人に出会えるのは、学生時代の今が1番多いんです。一緒に歯科衛生士を目指して勉強したり、実習したり、話したりする時間は、学生時代しかできない貴重なこと。今のうちにたくさんのつながりを作ってほしいです。

歯科衛生士の魅力は患者さんの生涯にかかわれること

学校の特徴や魅力はどこですが?

大原氏歯科衛生士学校だけではなく、歯科技工士学校が併設されているところが特徴の1つです。一緒に受ける特別授業があり、光学スキャナー、CAD/CAMを使って、歯科技工士がどうやって歯のデザインをしているのかなどがわかります。歯科衛生士を目指す学生も歯科技工士の学生の操作を見たり、一緒に体験できるのは珍しいですね。お互いの仕事の理解にもつながるので、貴重な体験だと思います。
あとは、「新東京スマホキャンパス」というコロナ禍でも便利なシステムがあります。学生一人ひとりにパスワードとIDを発行して、資料、授業の動画などが全てスマホから見られるようになっています。普段、学生たちはタブレットで授業を聴講していますが、電車や空き時間にスマホで手軽に見られて、繰り返し復習や国家試験対策ができるようになっています。

歯科衛生士の魅力はなんでしょうか。

大原氏やはり国家資格で一生続けられることが1番だと思いますね。予防歯科の重要性も理解されつつあり、さらに高齢者が増える中で訪問歯科診療などの需要も高まっています。
あとは、患者さん担当制の歯科医院が増えている中で、歯科衛生士が患者さんの生涯に関わっていけるところも魅力だと思います。例えば、看護師だと、病気が治ればその患者さんは来なくなる。ですが、歯科衛生士は予防で継続的に患者さんとつながりを持て、信頼を得ることで患者さんの家族も同じ医院を選ぶことが多い。
そういうつながりを築くことができれば、歯科衛生士にとってもやりがいを感じることができるため、とても魅力を感じられることだと思います。

学生にはどんな歯科衛生士になってもらいたいですか。

大原氏当たり前かもしれませんが、患者さんから「この歯科衛生士さんに出会えて良かった」と思われる歯科衛生士になってもらいたいです。教員としては、今後も需要は高まると思っていますし、思いたい。だからこそ、専門性を持った歯科衛生士になってもらいたいですね。

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新東京歯科衛生士学校
2021.8.31 更新